全労済『新総合医療共済』は、誰でも入ることができます。一般の医療保険と同列に置けます。

全労済は、厚生労働省の認可を受けて、組合員向けに保障を提供している、協同組合です。

共済という言葉は、「互いに助け合う」という意味です。厳密には、保険とは異なる仕組みです。ただし、実際には、保険とほぼ同じように利用できます。

組合員には、誰でも簡単になれる

全労済のサービスを利用するには、都道府県生協の組合員になる必要があります。

必要書類を提出して、出資金(1,000円以上)を支払えば、組合員になることができます。
ちなみに、脱退すると、出資金はもどってきます。

気をつける点があるとしたら、言葉づかいが、一般の医療保険と違うことでしょうか。

共済と保険の言葉づかいの違い

共済と保険で、ほとんど同じことを表しているのに、言葉づかいがときどき異なります。

保険での言葉づかい 共済での言葉づかい
保険 共済
保険料 掛金
保険金 共済金
配当金 割りもどし金

代表的なものを例にあげました。このくらい知っていれば、スムーズに理解できると思います。


全労済『新総合医療共済』の仕組みは、一般的な医療保険と同じです。競合関係になります。

全労済は、複数の医療共済を販売しています。しかも、それぞれの医療共済に、複数のプランがあるので、どれを選ぶべきか迷いそうです。

全労済の医療共済は、2タイプに分かれる

全労済の医療共済は、大きく2つのグループに分かれます。

『こくみん共済』の医療共済

『こくみん共済』という、全労済の看板シリーズの医療共済です。

看板シリーズではありますが、一般的な医療保険と比べると、特殊な仕組みです。
特徴をまとめると、下図のようになります。

こくみん共済のしくみ(イメージ)

保険料(掛金)は一定ですが、保障はだんだん下がって、85歳になると消滅してしまいます。

現在の、健康保険などの公的医療保険制度では、70歳と75歳のときに、わたしたちの自己負担は軽くなります。
それを考えると、だんだん保障が薄くなるのは、それなりに意味があります。
とは言え、

自動的に減って、
自然消滅するのは、
不安です。

将来の健康保険制度がどう変わるかわかりません。また、わたしたちの老後生活資金にも不安があります。

将来、保障の必要性が低下したり、無くなることがあれば、わたしたちの判断で、契約変更手続きをして保障を小さくしたり、解約する方が、安全です。

『新総合医療共済』

『新総合医療共済』は、生命保険会社が販売する一般的な医療保険と、ほぼ同じ仕組みです。

このページでは、これ以降、『新総合医療共済』について説明していきます。

『新総合医療共済』の保障内容

『新総合医療共済』を構成する共済金をご案内します。

保障の名称 保障内容等
入院共済金 入院日数に応じて、お金が出る。日額は3,000~10,000円の範囲で指定できる。
1入院あたりの支払限度日数は、180日。
手術共済金 手術の内容に応じて、入院共済金日額の10倍or20倍or40倍が出る。
通院共済金 入院前90日以内、退院後180日以内の通院が対象。入院共済金日額の3割が、日数分出る。
長期入院見舞金 入院が270日以上になったら、入院共済金日額の60日分が出る。
先進医療費用共済金 入院共済金日額の200日分を限度として、実費が出る。
死亡共済金 10万円。

この他に、三大疾病に関する特約と、女性疾病に関する特約が、以下の通り提供されています。

三大疾病と女性疾病の特約

三大疾病に関する特約と、女性疾病に関する特約が、それぞれ6個ずつあります。

  • 三大疾病入院共済金
  • 三大疾病手術共済金
  • 診断共済金
  • 上皮内新生物等診断共済金
  • 三大疾病退院共済金
  • 在宅ホスピスケア共済金
  • 女性疾病入院共済金
  • 女性がん入院共済金
  • 女性悪性新生物診断共済金
  • 女性上皮内新生物等診断共済金
  • 女性疾病退院共済金
  • 女性在宅ホスピスケア共済金

生命保険会社の、一般的な医療保険と比べて、遜色のない充実した陣容です。


全労済『新総合医療共済』の保険料(掛金)は、そこそこ安いものの、カタカナ生保・損保系生保にはかないません。

できるだけシンプルな保障内容で、他社と保険料(共済掛金)を比べました。

比較したのは、同じ共済のJA共済、大手生保の日本生命と住友生命、カタカナ生保・損保系生保のアフラックと東京海上日動あんしん生命です。

入院給付金日額10,000円の終身保障60歳払い済み、30歳女性の月払い保険料です。
できるだけ保障内容を近づけましたが、細かな違いはあります。

月払い保険料 備考
全労済 7,000 1入院の180日まで。通院、長期入院の一時金あり。
JA共済 14,706 1入院の60日まで。入院の一時金あり。
日本生命 13,250 1入院の62日まで。入院の一時金あり。
住友生命 13,600 1入院の180日まで。入院の一時金、先進医療給付あり。
アフラック 3,790 1入院の60日まで。入院の一時金あり。
東京海上日動あんしん生命 3,824 1入院の60日まで。10日以内の入院は10日分の給付金。

全労済の保険料(掛金)は、JA共済や、国内大手の日本生命、住友生命より、かなり安くなりました。同じ共済のJA共済と比べると、半額以下です。

しかし、カタカナ生保・損保系生保のアフラックと東京海上日動あんしん生命は、そんな全労済より、さらに大幅に安くなっています。

全労済はなかなか健闘していますが、保険料(掛金)の面で

カタカナ生保・損保系生保
を差し置いて、
全労済を選ぶ理由はない。

と言えそうです。


全労済『新総合医療共済』と、比較していただきたい医療保険を、ご案内します。

全労済『新総合医療共済』をご検討中か、すでに加入されている方に、比較していただきたい商品をいくつかご案内します。

安くて安心できるカタカナ生保・損保系生保

上の保険料比較でご覧いただいたように、カタカナ生保・損保系生保に乗り換えるのが、もっとも節約効果があります。

というわけで、数あるカタカナ生保・損保系生保の中から、安さと安心感の両立という視点で、お勧めできる商品をあげます。

アフラック『ちゃんと応える医療保険EVER』

アフラックは外資系ですが、日本国内の第三分野の保険(医療保険、がん保険、傷害保険)の売り上げは長らく首位を走っています。日本国内にしっかりと根付いた名門企業です。

同社の医療保険は、日本国内で最も売れています。医療保険の保障内容としては、業界標準と言えます。

歴史と実績があるだけに、アフラックを取り扱っている保険代理店は多いです。
ちなみに、郵便局は、アフラックのがん保険を販売していますが、医療保険は取り扱っていません。

東京海上日動あんしん生命『メディカルKit NEO』

損保業界の雄、東京海上ホールディングスが100%出資する、東京海上日動あんしん生命の商品です。
経営面で強力なバックがあり、なおかつカタカナ生保・損保系生保らしく保険料は割安です。

シンプルな保障内容にすれば、保険料は業界最安レベルに迫ります。一方、特約を組み合わせると、業界でもトップレベルの充実保障を実現できます。

東京海上日動の損保商品(自動車保険、火災保険など)を扱っている保険代理店なら、東京海上日動あんしん生命の商品も扱っている可能性があります。
たいていの保険ショップや、一部の金融機関でも取り扱っています。

ネオファースト生命『ネオdeいりょう』

会社としての歴史は浅いですが、伝統的な大手生保、第一生命の100%子会社です。保険ショップや金融機関向けの商品を専門にしています。

シンプルな仕組みの商品ですが、他社とは一味違う個性をいくつも持っています。
中でも目を引くのが、保障プラン設計の自由度の高さと「健康保険料率」(非喫煙+健康体の保険料割引)です。

必要最小限の保障に絞って、割引を受けることができたら、保険料は業界最安レベルになります。

積極的に販売ルートを広げており、たいていの保険ショップや、一部の金融機関で取り扱っています。

メディケア生命『メディフィットA』

こちらは、伝統的な大手生保、住友生命の100%子会社です。やはり、保険ショップや金融機関向けの商品を専門にしています。

『メディフィットA』は、主契約の中に3大疾病や7大生活習慣病への対策を盛り込むなど、手厚い保障が特徴です。

手厚い保障内容にしては、保険料に割安感があります。商品内容がニーズに合うなら、候補に加えていただきたいです。

積極的に販売ルートを広げており、たいていの保険ショップや、一部の金融機関で取り扱っています。


専門家に相談しながら、主要な医療保険の見積もりを実際に比較できるのは、保険ショップです。

医療保険にいったん加入したら、数十年にわたって継続する可能性があります。それだけに選択を誤ったら損害は大きくなります。納得して選んでいただきたいです。

医療保険を検討するときは、家計や公的制度や税金や医療などの知識が必要になります。専門家を使って疑問を解消しながら、おもな商品の見積もりを比較して、もっとも自分に合ったものを選びたいです。

また、保険を販売する人たち(保険会社のセールス、金融機関の窓口、保険ショップ、FP、保険代理店・・・)は、こちらの希望をはっきり表明しないと、販売手数料の高い商品を勧めてきます。
勧められるがままに加入するのではなく、見積もりを比較して、ご自分にとってベストな商品を選んでください。

保険ショップをお勧めするのは、取り扱える商品数の多さゆえ

全国チェーンの保険ショップをお勧めする理由は、単純明快です。

お勧めできるすべての医療保険を、一つの店舗で取り扱っています。お近くの店舗に行けば、お勧めの医療保険の見積もりを、一気に比較できます。

保険ショップと一口に言っても、チェーンによって、取り扱うことのできる保険会社数は異なります。
でも、このサイトでお勧めしている医療保険を、すべてのチェーンが取り扱っています。
ということは、予約して訪問すれば、見積書を一通り入手できます。保険ショップ以外では、こうはいきません。

お近くの全国チェーンの保険ショップをご存知でしょうか。
下をクリック(タップ)すると、主な全国チェーンの保険ショップを検索し、予約の申し込みもできます。約30秒でできます。もちろん無料です。


全労済の規模は、中堅クラスの保険会社と同じくらいで、経営の健全性は高いです。

全労済の起源は、昭和20年(1945年)に創立された日本協同組合同盟です。

生命保険会社が販売する、死亡の保険、医療の保険、介護の保険、貯蓄性商品と、損害保険会社が販売する、車の保険、住宅や家財の保険を、ひっくるめて取り扱っています。

全労済を、成り立ちも営業形態も異なる保険会社と比べるのは、ちょっと無理があります。とは言え、全労済の規模くらいは知っておきたいです。

そこで、全労済と生命保険会社の総資産を、2016年3月末の決算数値で比較します。各社の決算数値から、総資産を抜き出して、比較しました。

  • かんぽ生命(81.5兆円)
  • 日本生命(63.5兆円)
  • JA共済(55.8兆円)
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  • プルデンシャル生命(4.2兆円)
  • 全労済(3.6兆円)
  • 三井住友海上あいおい生命(3.2兆円)

全労済は、中堅の保険会社と同程度の規模、と言えそうです。

ソルベンシー・マージン比率

JA共済のソルベンシー・マージン比率は、以下のようになっています。十分に高いです。

ソルベンシー・マージン比率・・・1,536.7%(2016年3月)


 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。