『かんたん告知医療保険』は、名門明治安田生命の商品ですが、重大な欠点があるため、お勧めできません。

明治時代に設立された明治生命と安田生命が合併して、明治安田生命ができました。伝統と実績を誇る生命保険会社です。

保険料の安いカタカナ生保・損保系生保に押されつつあるとはいえ、会社の規模を表す総資産でも、単年度の売上高でも、いまだに大きな存在です。

そんな明治安田生命の、持病・既往症がある人向けの医療保険が、『かんたん告知医療保険』です。

しかし、残念ながら、この保険商品はお勧めできません。その理由は・・・

  • 10年更新型で、生涯にかかる保険料は割高な上に、90歳で保障が無くなる。
  • 入院給付金の支払い限度が730日と、短い。

入院給付金の支払い限度は、1,000日となっている他社商品が複数あります。これに比べると、730日はかなり短いです。

10年更新型のデメリットは、以下で詳しく説明します。


更新型は、生涯にかかる保険料は割高な上に、90歳で保障が無くなります。一生の医療保障には使えません。

持病・既往症がある人の方が、医療保険を使う可能性が高いです。そのため、このような方々向けの医療保険は、一般的な医療保険より、保険料が高くなります。

そこで、一部の保険会社は、加入時点での保険料を安くするために、わざと更新型を採用しています。明治安田生命『かんたん告知医療保険』は、そういう保険商品の一つです。

更新型のメリットは、加入時点での保険料が安くなること

明治安田生命『かんたん告知医療保険』は、10年更新型の保険商品です。具体的には、以下のようになります。

  • 10年ごとに更新されて、そのときどきの年齢に合わせた保険料になる。
  • 更新は自動的におこなわれて、手続きや診査などは不要。更新は拒否できる。
  • 最長90歳まで更新できる。

更新型ではないタイプを、全期型とか終身型と呼びます。これらは、解約しない限り保険契約が継続し、保険料は一定です。

まったく同じ保険で、更新型にしたときと終身型にしたときの、保険料の関係をイメージで表すと、下図のようになります。

更新型と全期型(終身型)の、保険料の関係

加入した時点では、更新型の方が、保険料は安くなります。おそらく、明治安田生命は、この点を重視して、『かんたん告知医療保険』を更新型にしています。

しかし、医療保険を一生モノと考えるなら、更新型には、重大な欠点があります。

一生続けるなら、更新型の方が高くつく

上の図のように、1~2回更新すると、更新型の方が、保険料は高額になります。老後になるほど、保険料が上がります。

そして、早死にしない限り、生涯の保険料累計でも、更新型の方が高額になります。

つまり、更新型は、加入しやすいけれど、長く続けるには向いていません。それを理解しないで、更新型に加入すると、後悔することになります。

更新しない可能性があるなら、更新型を選ぶ意味はあります。しかし、一生の医療保障のつもりで加入するなら、更新型をお勧めできません。

加入時点の保険料の安さに流されると、後で痛い目にあいます。

90歳で保障が無くなってしまう

更新型の保険は、無制限で更新できるわけではありません。明治安田生命『かんたん告知医療保険』の場合は、最長で90歳までです。

90歳というと、けっこう長持ちしそうですが、女性の2016年の平均寿命は87.14歳です。しかも、平均寿命は、年々少しずつ伸びています。

最長90歳までの保障では、一生頼れる医療保険になれません。

明治安田生命『かんたん告知医療保険』は、更新型と言えども、保険料の料金設定が割高です。お勧めできません。

明治安田生命『かんたん告知医療保険』は、加入時の保険料を安くするために、いくつかのデメリットがあるにもかかわらず、更新型を選んでいます。

しかし、それでも、もともとの保険料の高さを包み隠せていません。

カタカナ生保・損保系生保に比べると、高い保険料

『かんたん告知医療保険』の保険料は、10年毎に高くなります。あいにく、10年毎の更新後の保険料は、公表されていません。

そこで、仮の金額として、10年後、20年後、30年後に、新規で加入したときの保険料を使います。
実際の更新後保険料は、値引きがないので、これより高くなります。よって、明治安田生命に有利になります。

比較する相手は、日本国内で、医療系の保険商品をもっともたくさん売っているアフラックの、『ちゃんと応える医療保険 やさしいEVER』です。もちろん、持病・既往症のある人向けの医療保険です。

アフラック『ちゃんと応える医療保険 やさしいEVER』は、更新型ではないので、保険料はずっと一定です。

40歳女性が、入院給付金日額5,000円の保障に加入したときの、10年ごとの月払い保険料と、80歳までの保険料累計を比較します。どちらも、主契約のみでの見積もりです。

明治安田生命 アフラック
40歳
(加入時)
3,915円 3,656円
50歳
(更新後)
4,600円
60歳
(更新後)
5,990円
70歳
(更新後)
8,705円
80歳まで
の累計
約278万円 約175万円

ご覧のように、保険料の差は圧倒的に大きいです。

加入時点こそ、両者の差は小さいです。しかし、10年ごとにどんどん差が開いて、80歳までの累計だと、100万円以上の差になっています。

明治安田生命『かんたん告知医療保険』は、保険料の価格設定が高すぎます。

『かんたん告知医療保険』をご検討でしたら、ぜひこちらの医療保険も、検討対象に加えてください。

医療保険は、いったん加入したら、長く続ける保険です。保険料の安さだけでなく、信頼感、安心感も大切です。『かんたん告知医療保険』には、国内大手の明治安田生命の商品、という安心感があります。

しかし、上でご覧いただいたように、保険料が高すぎます。コストパフォーマンスを考えると、アフラックのようなカタカナ生保や、損保系生保の検討を、強くお勧めします。

カタカナ生保や損保系生保の中にも、以下のような、しっかり実績を積み重ねている会社、強力な後ろ盾(だて)を持つ会社があります。

アフラック『ちゃんと応える医療保険 やさしいEVER』

アフラックは、外資系の企業ですが、1974年から日本で営業しています。数多くの代理店を抱えるほか、日本郵政、第一生命、大同生命などと提携するなど、強力な販売網を構築しています。
その結果、医療保険とがん保険の売上は、日本国内No.1です。

そんなアフラックの引受基準緩和型医療保険が『ちゃんと応える医療保険 やさしいEVER』です。

入院前後の通院、先進医療、三大疾病での一時金などの特約が用意されており、『かんたん告知医療保険』より実用的で充実しています。

オリックス生命『新CURE Support(キュア・サポート)』

オリックス生命は、多角的に事業展開するオリックス・グループの生命保険会社です。
シンプルでわかりやすい商品内容と、手ごろな保険料設定が、オリックス生命の魅力です。

そんなオリックス生命の人気商品、医療保険『新CURE』の引受基準緩和型が、『新CURE Support(キュア・サポート)』です。

もっとも、『新CURE Support(キュア・サポート)』は、他社の引受基準緩和型医療保険と比べて、保障の品ぞろえの点でも、見劣りしません。

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命『新・健康のお守り ハート』

社名からわかる通り、日本を代表する損害保険会社、損保ジャパン日本興亜のグループ会社です。

そんな損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の、引受基準緩和型医療保険が『新・健康のお守り ハート』です。

他社商品と比べたときの、『新・健康のお守り ハート』の強みは、標準で組み込まれている手術給付金が手厚いこと。手術の内容によって、最大で40万円の一時金が出ます。

手術給付金は、請求手続きを急げば、入院中でも受け取ることができます。それだけ使い勝手が良いです。

ネオファースト生命『ネオdeいりょう健康プロモート』

ネオファースト生命の名前を聞かれたことは、無いかもしれません。まだ設立から短い会社ですが、第一生命グループ100%の保険会社です。

その商品は、保険代理店、保険ショップ、金融機関などで販売されており、保険料は第一生命本体より割安です。

『ネオdeいりょう健康プロモート』の魅力は、以下の2点です。

  • 健康割引特則が設けられている。
  • 加入から1年間の、給付金削減がない。

健康体割引は

そもそも医療保険でも珍しいですが、ネオファースト生命は引受基準緩和型でも健康体割引を実現しています。
割引が適用になれば、業界トップレベルの安さになります。

もちろん、割引になるには、条件をクリアしなければなりません。
その条件とは、契約日から5年間で、この医療保険から入院給付金をもらった入院日数が、病気入院、ケガ入院とも5日未満、というものです。

加入から1年間の給付金削減は

ほとんどの引受基準緩和型医療保険で実施されています。たいていは、加入から1年以内に限り、給付金の金額が半減されます。
ところが、『ネオdeいりょう健康プロモート』には、その削減期間がありません。

メットライフ生命『フレキシィゴールドS』

メットライフ生命は、アメリカ合衆国最大の生命保険会社メットライフの日本法人です。

メットライフ生命は、『フレキシィS』という医療保険のシリーズを展開していますが、その中の引受基準緩和型医療保険が『フレキシィゴールドS』です。

『フレキシィゴールドS』の魅力は2つありすま。

  • 加入の条件が、少しだけ他社よりゆるやか。
  • 加入後1年目から、給付金を全額もらえる。

持病・既往症がある人向けの、いわゆる引受基準緩和型医療保険では、そのほとんどで、加入後1年間に限り、給付金が半額に減らされます。
『フレキシィゴールドS』は、その数少ない例外です。1年目から、全額もらえます。


専門家に相談しながら、主要な医療保険の見積もりを実際に比較できるのは、保険ショップです。

医療保険にいったん加入したら、数十年にわたって継続する可能性があります。それだけに選択を誤ったら損害は大きくなります。納得して選んでいただきたいです。

医療保険を検討するときは、家計や公的制度や税金や医療などの知識が必要になります。専門家を使って疑問を解消しながら、おもな商品の見積もりを比較して、もっとも自分に合ったものを選びたいです。

また、保険を販売する人たち(保険会社のセールス、金融機関の窓口、保険ショップ、FP、保険代理店・・・)は、こちらの希望をはっきり表明しないと、販売手数料の高い商品を勧めてきます。
勧められるがままに加入するのではなく、見積もりを比較して、ご自分にとってベストな商品を選んでください。

保険ショップをお勧めするのは、取り扱える商品数の多さゆえ

全国チェーンの保険ショップをお勧めする理由は、単純明快です。

お勧めできるすべての医療保険を、一つの店舗で取り扱っています。お近くの店舗に行けば、お勧めの医療保険の見積もりを、一気に比較できます。

保険ショップと一口に言っても、チェーンによって、取り扱うことのできる保険会社数は異なります。
でも、このサイトでお勧めしている医療保険を、すべてのチェーンが取り扱っています。
ということは、予約して訪問すれば、見積書を一通り入手できます。保険ショップ以外では、こうはいきません。

お近くの全国チェーンの保険ショップをご存知でしょうか。
下をクリック(タップ)すると、主な全国チェーンの保険ショップを検索し、予約の申し込みもできます。約30秒でできます。もちろん無料です。

 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。