『新・健康のお守り ハート』は、持病など健康に不安がある人のための医療保険です。

健康なうちは、保険の必要性を感じなかったかもしれません。 それが、健康に不安を覚えるようになって、保険のことが気になり始める、ということがあります。

検討に先立って、いろいろ心配になると思います。

  • 自分の健康状態で保険に加入できるのか?
  • 加入できるとして、保険料はいくらぐらいになるのか?
  • 保障にいろいろ制限があるのではないか?

などなど心配になってしまうかもしれません。

多くの保険会社が、引受基準緩和型医療保険を販売

そんな人たちのために、多くの保険会社が、引受基準緩和型医療保険を販売しています。

持病や既往症(今は治っているが、以前重い病気にかかった)がある人向けに、加入の基準が緩和された医療保険です。

ただし、一般の医療保険より、保険料は高めになっています。保険会社にとっては、給付金を支払う危険性が高くなるので、保険料を高くするのは仕方がありません。

気がかりなのは、わたしたちにメリットがあるのか?ということです。

『新・健康のお守り ハート』は、看板商品の引受基準緩和型

大手損保、損保ジャパン日本興亜の関連企業で、中堅生保としての地位を固めている損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の、看板商品の一つが、医療保険『新・健康のお守り』です。

そして、その引受基準緩和型が、『新・健康のお守り ハート』です。

この商品は頼りにできる医療保険なのか?
加入の基準、保障内容、保険料を、以下でチェックしていきます。


『新・健康のお守り ハート』には、誰でも入れるわけではありません。

『新・健康のお守り ハート』は、加入を認める条件を緩和していますが、無条件にしているわけではありません。

というか、加入の条件はきっちりと指定されています。

『新・健康のお守り ハート』に申し込める条件

『新・健康のお守り ハート』に申し込める条件は以下です。加入できる条件ではなく、申込できる条件です。

今後3ヵ月以内に、入院または手術の予定がない

医師に勧められていたり、相談しているときでも、予定があることになります。

通院しているだけなら、申込できます。

過去5年以内に、以下の病気で、診察・検査・治療・投薬・入院・手術を、受けたことがない

当てはまるのは、次の3つの病気です。

  • がん
  • 上皮内がん
  • 肝硬変

医師に、疑いがあると言われただけでも、診察を受けたことになります。

過去2年以内に、病気・ケガで、入院したり手術を受けたことが無い

軽度の入院・手術も含まれるので、過去2年間の条件としては、厳しめです。

引受基準緩和と言いながら、条件はけっこう厳しいです。

保障は、一般の医療保険より薄いけれど、不安のないレベル

『新・健康のお守り ハート』の保障内容を、同社の一般向けの商品『新・健康のお守り』と比較しました。

下線が、保障の違うところです。

入院給付金日額
新・健康のお守り 3,000~20,000円から選択。
ハート 3,000~10,000円から選択。加入後1年以内は半額
1入院あたり保障日数
新・健康のお守り 40、60、120、180日から選択。
ハート 60日のみ。
手術給付金の金額
新・健康のお守り 重大さに応じて、入院給付金日額の5~40倍。
ハート 上と同じ。ただし、加入後1年以内は半額
手術給付金の範囲
新・健康のお守り 手術、放射線治療、造血幹細胞移植を、何度でも。
ハート 手術、放射線治療は何度でも。造血幹細胞移植は1回のみ。
先進医療
新・健康のお守り 通算2,000万円まで。
ハート 上と同じ。ただし、加入後1年以内は50%
特約の数
新・健康のお守り 11特約。
ハート 2特約。
保険料払込
新・健康のお守り 加入の年齢により、有期払込、終身払込、10年払から選べる。
ハート 終身か10年払い。

細かいところで、『新・健康のお守り ハート』の方が、いろいろと縮減されています。

とは言っても、その大半は、『新・健康のお守り』が手厚くしている部分を、並みレベルにグレードダウンしている、という印象です。

よって、『新・健康のお守り ハート』の保障が、手薄という印象はありません。
特約の数が少ないのは、気になるかもしれません。残念ながら、引受基準緩和型の特約が少ないのは、他社にもみられる傾向です。


保険料はそれなりに高くなります。保険に入るのが損か得かを、納得して決めてください。

引受基準緩和型の医療保険は、確実に保険料が高くなります。『新・健康のお守り ハート』の場合は、どの程度高くなるのでしょう。

損保ジャパン日本興亜ひまわり生命の、一般的な医療保険との、保険料比較

入院給付金5,000円、1入院あたり60日までの保障、保険料終身払込での、女性の月々の保険料です。 特約を付けると、価格差はもっと広くなります。

新・健康のお守り 新・健康のお守り
ハート
40歳 1,732円 3,525円
50歳 2,342円 3,920円
60歳 3,322円 4,860円

40歳の保険料の差は2倍以上ですが、年齢が上がるにつれて、差が縮んでいきます。60歳だと約1.5倍です。

生涯に払う保険料は、160~200万円

上の保険料で『新・健康のお守り ハート』に加入して、平均寿命の87歳まで生きたときの、保険料総額は下のようになります。

加入年齢 生涯の保険料総計
40歳加入 1,988,100円
50歳加入 1,740,480円
60歳加入 1,574,640円

平均寿命まで生きたとして、保険料総額は160~200万円です。この金額をどうとらえるか、というのがポイントです。

損か得かを判断するポイント

160~200万円というのは、それなりに大きな金額です。負担する価値があるか無いか、しっかり判断したいです。

生涯にかかる入院費用とのバランス

保険料の総額が160~200万円になるとしたら、生涯にかかる入院費用がそれより少なければ、加入しない方が良かった、ということになるかもしれません。

ちなみに、70歳以上の人が、高額療養費制度を使いながら、入院費用で160~200万円を使うには、合計して36~45ヵ月(3年~3年9ヵ月)入院しなければなりません。あり得ない数字ではありませんが、けっこう長いです。

生涯にかかる入院費用を正確に予測するのは無理です。
とは言え、老後の預貯金の見込み額とのバランスによっては、保険に入らないという判断もあり得ます。

2~3年後の入院を想定する

長さだけでなく、タイミングも考えなければなりません。 もし、医療保険ではなく、積立預金などで将来の入院費用を準備するとします。その場合、すぐにはお金は貯まりません。

医療保険なら、いつ入院しても、約束された入院給付金や手術給付金が出ます。しかし、預貯金だと、そのときに貯まっている分しか使えません。

いつ入院することになって、どのくらいの金額がかかるかは、そのときにならないと分かりません。預貯金にそんなに余裕がない、という見通しなら、保険の方が安心感は大きいです。

最終的な判断は、それぞれの世帯のお金の状況や、どんな不安をお持ちかによって、変わります。


『新・健康のお守り ハート』と比較していただきたい医療保険をご案内します。

現在では、複数の保険会社が、『新・健康のお守り ハート』と同じ引受基準緩和型医療保険を販売しています。

その中から、比較していただきたい商品をご案内します。

朝日生命『スマイルメディカルワイド』

朝日生命が、保険代理店、保険ショップ、金融機関向けに供給している医療保険『スマイルメディカル』シリーズの、引受基準緩和型です。

もちろん、保険料は、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命などと同じく割安な設定になっています。というか、むしろ、カタカナ生保・損保系生保と比べても、がんばった価格設定になっています。 『スマイルメディカルワイド』は、保障内容の組み方によっては、業界トップクラスの安さになります。

この商品の保険料以外の魅力は、他社に比べて、加入を引き受けるための基準が緩やかであること。既往症や治療歴については、過去2年分のみの告知でOKです。

たとえば、5年前にがんの手術を受けていたとしても、その後問題が無ければ、申込できます(すんなり加入できるとは限りませんが・・・)。

オリックス生命『新CURE Support(キュア・サポート)』

オリックス生命の人気の医療保険『新CURE』の引受基準緩和型です。

『新CURE』は、三大疾病を含む七大生活習慣病で入院したときに、保障日数を延長する機能が、標準で組み込まれています。
これに対して、『新CURE Support(キュア・サポート)』では、この機能を付けるか選択できます。

保険料が高くなりやすい引受基準緩和型医療保険には、実用的な仕組みです。

保障日数を延長する機能を付加しない基本プランだと、保険料はそこそこ安くなります。

ネオファースト生命『ネオdeいりょう健康プロモート』

ネオファースト生命の名前を聞かれたことが無いかもしれません。まだ設立から短い会社ですが、第一生命グループ100%の保険会社です。

その商品は、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命などと同じく、保険代理店、保険ショップ、金融機関などで販売されており、保険料は割安です。

『ネオdeいりょう健康プロモート』の魅力は、以下の2点です。

  • 健康割引特則が設けられている。
  • 加入から1年間の、給付金削減がない。

健康体割引は

そもそも医療保険でも珍しいですが、ネオファースト生命は引受基準緩和型でも健康体割引を実現しています。
割引が適用になれば、業界トップレベルの安さになります。

もちろん、割引になるには、条件をクリアしなければなりません。
その条件とは、契約日から5年間で、この医療保険から入院給付金をもらった入院日数が、病気入院、ケガ入院とも5日未満、というものです。

加入から1年間の給付金削減は

ほとんどの引受基準緩和型医療保険で実施されています。たいていは、加入から1年以内に限り、給付金の金額が半減されます。
ところが、『ネオdeいりょう健康プロモート』には、その削減期間がありません。

メットライフ生命『フレキシィ ゴールドS』

メットライフ生命の医療保険『フレキシィS』の、引受基準緩和型です。

2017年7月に商品名を改め、競争力の高い商品になりました。特に注目したいのは、以下の点です。

  • 申込の健康基準が、緩和され、入りやすくなった(入院歴や手術歴は、過去1年以内)。
  • 加入から1年以内でも、給付金は満額もらえる。

引受基準緩和型のほとんどは、加入から1年間は、給付金が50%に減額されます。『フレキシィ ゴールドS』は、それを取っ払いました。

また、通院特約が用意されています。
通院特約のある引受基準緩和型は少ないので、通院特約に興味をお持ちの人には、貴重な存在です。


専門家に相談しながら、主要な医療保険の見積もりを実際に比較できるのは、保険ショップです。

医療保険にいったん加入したら、数十年にわたって継続する可能性があります。それだけに選択を誤ったら損害は大きくなります。納得して選んでいただきたいです。

医療保険を検討するときは、家計や公的制度や税金や医療などの知識が必要になります。専門家を使って疑問を解消しながら、おもな商品の見積もりを比較して、もっとも自分に合ったものを選びたいです。

また、保険を販売する人たち(保険会社のセールス、金融機関の窓口、保険ショップ、FP、保険代理店・・・)は、こちらの希望をはっきり表明しないと、販売手数料の高い商品を勧めてきます。
勧められるがままに加入するのではなく、見積もりを比較して、ご自分にとってベストな商品を選んでください。

保険ショップをお勧めするのは、取り扱える商品数の多さゆえ

全国チェーンの保険ショップをお勧めする理由は、単純明快です。

お勧めできるすべての医療保険を、一つの店舗で取り扱っています。お近くの店舗に行けば、お勧めの医療保険の見積もりを、一気に比較できます。

保険ショップと一口に言っても、チェーンによって、取り扱うことのできる保険会社数は異なります。
でも、このサイトでお勧めしている医療保険を、すべてのチェーンが取り扱っています。
ということは、予約して訪問すれば、見積書を一通り入手できます。保険ショップ以外では、こうはいきません。

お近くの全国チェーンの保険ショップをご存知でしょうか。
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 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。