『スマイルメディカルワイド』は、持病など健康に不安がある人のための医療保険です。

健康なうちは、保険の必要性を感じなかったかもしれません。 それが、健康に不安を覚えるようになって、保険のことが気になり始める、ということがあります。

検討に先立って、いろいろ心配になると思います。

  • 自分の健康状態で保険に加入できるのか?
  • 加入できるとして、保険料はいくらぐらいになるのか?
  • 保障にいろいろ制限があるのではないか?

などなど心配になってしまうかもしれません。

多くの保険会社が、引受基準緩和型医療保険を販売

そんな人たちのために、多くの保険会社が、引受基準緩和型医療保険を販売しています。

持病や既往症(今は治っているが、以前重い病気にかかった)がある人向けに、加入の基準が緩和された医療保険です。

ただし、一般の医療保険より、保険料は高めになっています。保険会社にとっては、給付金を支払う危険性が高くなるので、保険料を高くするのは仕方がありません。

気がかりなのは、わたしたちにメリットがあるのか?ということです。

朝日生命が提供する割安な引受基準緩和型医療保険

朝日生命は明治21年創業で、日本生命や明治安田生命や第一生命などと同じ、伝統ある生保会社です。このタイプの生保会社の例にもれず、セールスレディによる保険販売が中心で、保険料は高めでした。

しかし、長期の低迷に陥り、現在の資産規模は、アフラック、ソニー生命、メットライフ生命などのカタカナ生保と比べても、見劣りしてしまいます。

そんな朝日生命が、心機一転、保険ショップや金融機関で販売するために開発したのが、スマイルメディカルシリーズです。

もちろん、保険料の金額は、保険ショップなどで競合する、カタカナ生保・損保系生保と対等に戦える、割安な価格設定になっています。

スマイルメディカル・シリーズの、引受基準緩和型医療保険が、『スマイルメディカルワイド』です。

この商品は頼りにできる医療保険なのか?
加入の基準、保障内容、保険料を、以下でチェックしていきます。


『スマイルメディカルワイド』には、誰でも入れるわけではありません。

『スマイルメディカルワイド』は、加入を認める条件を緩和していますが、無条件にしているわけではありません。

『スマイルメディカルワイド』に申し込める条件

『スマイルメディカルワイド』に申し込める条件は以下です。加入できる条件ではなく、申込できる条件です。

3ヵ月以内に入院・手術・放射線治療を勧められていない

最近3か月以内に、医師・歯科医師から、入院、手術もしくは放射線治療を勧められていない、または、その説明を受けていない、というのが第一の条件です。

入院は、検査入院、日帰り入院というような、軽度の入院も含めます。ただし、正常分娩、人間ドックのような、病気以外の理由による入院を除きます。

手術も、入院を伴わない軽度なものを含みます。

2年以内に入院・手術・放射線治療を受けていない

入院、手術のとらえ方は、上と同じです。軽微なものを含めます。

過去に要介護・要支援の認定をうけたことがないか、申請中でない

これまでに公的介護保険制度の、要介護・要支援の認定をうけたことがないか、現在、公的介護保険の申請中ではない、というのが三番目の条件です。

公的介護保険制度なので、40歳未満の方は、この条件を無視できます。

持病・既往症があっても、2年以内に、大きな病気・ケガがなければ、申し込めます。

引受基準緩和型医療保険としては、申し込みの条件は比較的緩やかです。この点は、『スマイルメディカルワイド』の魅力と言えそうです。

保障は、一般の医療保険より、やや薄い

『スマイルメディカルワイド』の保障内容を、同社の一般向けの商品『スマイルメディカルネクスト』と比較しました。

下線が、保障の違うところです。

加入できる年齢
ネクスト 0~80歳
ワイド 20~80歳
入院給付金額
ネクスト 3,000~10,000円
ワイド 上と同じ。ただし、加入後1年以内は半額
保障日数延長
ネクスト がん、生活習慣病、精神疾患のときに、保障される入院期間が延長される。
ワイド 保障される入院期間の延長なし
入院一時金
ネクスト 金額は、最大で入院給付金の40倍。
ワイド 金額は、最大で入院給付金の30倍加入後1年以内は半額
手術給付金
ネクスト 金額は、最大で入院給付金の40倍。
ワイド 金額は、最大で入院給付金の10倍加入後1年以内は半額
死亡給付金
ネクスト なし
ワイド ある。金額は、入院給付金の10倍。

ほとんどの給付金は、加入後1年以内は、契約の金額の半額になります。

細々とした違いがありますが、その中で気になるとしたら、入院給付金の保障日数延長の有無でしょうか。

『スマイルメディカルネクスト』では、一般の入院では、1回あたり60日まで保障されます。ただし、がん、生活習慣病、特定精神疾患による入院のときは、保障される日数を延ばすことができます(がん入院は日数無制限など)。

『スマイルメディカルワイド』は、すべての入院が、1回あたり60日までの保障です。

図は、入院期間の割合を表しています。厚生労働省『患者調査』(平成26年)をもとに作成しました。

入院期間ごとの割合の円グラフ

これによると、入院患者の92.4%は、60日以内で退院しています。つまり、医療保険の1入院あたり60日以内というのは、けっこう安心できる期間ではあります。


保険料はそれなりに高くなります。保険に入るのが損か得かを、納得して決めてください。

引受基準緩和型の医療保険は、確実に保険料が高くなります。『スマイルメディカルワイド』の場合は、どの程度高くなるのでしょう。

朝日生命の、一般的な医療保険との、保険料比較

『スマイルメディカルワイド』の"売り"の一つは、手厚い入院一時金(医療費充当給付金)があることです。

ただし、入院一時金(医療費充当給付金)を満額付けると、保険料もそれなりに高くなります。

そこで、入院一時金(医療費充当給付金)を付けるプラン、付けないプランの2つの保険料をご覧いただきます。

手厚めのプラン

入院給付金5,000円、入院一時金30万円、手術給付金5万円での、女性の月々の保険料です。 特約を付けると、価格差はもっと広くなります。

なお、『スマイルレディネクスト』は、できるだけ近い保障内容で見積もりました。

ネクスト ワイド
40歳 3,545円 7,190円
50歳 4,605円 8,695円
60歳 6,715円 10,980円

40歳の保険料の差は倍以上と大きいですが、年齢が上がるにつれて、差が縮んでいきます。

『スマイルメディカルワイド』の保険料は、毎月の出費としてはそこそこ大きいです。

最小限のプラン

入院給付金5,000円、入院一時金・手術給付金ともに無しでの、女性の月々の保険料です。

なお、『スマイルレディネクスト』は、できるだけ近い保障内容で見積もりました。

ネクスト ワイド
40歳 1,130円 2,455円
50歳 1,570円 3,060円
60歳 2,410円 4,120円

上の手厚めのプランと比べて、保険料の金額としては、かなり手ごろになりました。

生涯に払う保険料で、医療保険の要否を判断

毎回支払う保険料も気になりますが、保険の要否を判断するときは、保険料の総額をチェックしておきたいです。

上の2パターンの保険料で、『スマイルメディカルワイド』に加入して、平均寿命の87歳まで続けたときの、保険料総額を計算しました。

加入年齢 手厚めのプラン 最小限のプラン
40歳加入 4,055,160円 1,384,620円
50歳加入 3,860,580円 1,358,640円
60歳加入 3,557,520円 1,334,880円

両プランで大きな差がつきました。

損か得かを判断するポイント

上で2パターンの保険料総額をご覧いただきました。

最小限のプランだと、保険料の総額は135万円前後です。生涯にかかる入院費用がそれより少なければ、加入しない方が良かった、ということになるかもしれません。

ちなみに、70歳以上の人が、高額療養費制度を使いながら、入院費用で135万円を使うには、合計して30ヵ月入院しなければなりません。けっこうな期間ですが、ありうる長さではあります。

長さだけでなく、タイミングも考えなければなりません。 もし、医療保険ではなく、積立預金などで将来の入院費用を準備するとします。その場合、すぐにはお金は貯まりません。

医療保険なら、いつ入院しても、約束された入院給付金や手術給付金が出ます。しかし、預貯金だと、そのときに貯まっている分しか使えません。

いつ入院することになって、どのくらいの金額がかかるかは、そのときにならないと分かりません。預貯金にそんなに余裕がない、という見通しなら、保険の方が安心感は大きいです。

最終的な判断は、それぞれの世帯のお金の状況や、どんな不安をお持ちかによって、変わります。


『スマイルメディカルワイド』と比較していただきたい医療保険をご案内します。

現在では、複数の保険会社が、『スマイルメディカルワイド』と同じ引受基準緩和型医療保険を販売しています。

その中から、比較していただきたい商品をご案内します。

オリックス生命『新CURE Support(キュア・サポート)』

オリックス生命の人気の医療保険『新CURE』の引受基準緩和型です。

『新CURE』は、三大疾病を含む七大生活習慣病で入院したときに、保障日数を延長する機能が、標準で組み込まれています。
これに対して、『新CURE Support(キュア・サポート)』では、この機能を付けるか選択できます。

保険料が高くなりやすい引受基準緩和型医療保険には、実用的な仕組みです。

保障日数を延長する機能を付加しない基本プランだと、保険料はそこそこ安くなります。

ネオファースト生命『ネオdeいりょう健康プロモート』

ネオファースト生命の名前を聞かれたことが無いかもしれません。まだ設立から短い会社ですが、第一生命グループ100%の保険会社です。

その商品は、朝日生命などと同じく、保険代理店、保険ショップ、金融機関などで販売されており、保険料は割安です。

『ネオdeいりょう健康プロモート』の魅力は、以下の2点です。

  • 健康割引特則が設けられている。
  • 加入から1年間の、給付金削減がない。

健康体割引は

そもそも医療保険でも珍しいですが、ネオファースト生命は引受基準緩和型でも健康体割引を実現しています。
割引が適用になれば、業界トップレベルの安さになります。

もちろん、割引になるには、条件をクリアしなければなりません。
その条件とは、契約日から5年間で、この医療保険から入院給付金をもらった入院日数が、病気入院、ケガ入院とも5日未満、というものです。

加入から1年間の給付金削減は

ほとんどの引受基準緩和型医療保険で実施されています。たいていは、加入から1年以内に限り、給付金の金額が半減されます。
ところが、『ネオdeいりょう健康プロモート』には、その削減期間がありません。


専門家に相談しながら、主要な医療保険の見積もりを実際に比較できるのは、保険ショップです。

医療保険にいったん加入したら、数十年にわたって継続する可能性があります。それだけに選択を誤ったら損害は大きくなります。納得して選んでいただきたいです。

医療保険を検討するときは、家計や公的制度や税金や医療などの知識が必要になります。専門家を使って疑問を解消しながら、おもな商品の見積もりを比較して、もっとも自分に合ったものを選びたいです。

また、保険を販売する人たち(保険会社のセールス、金融機関の窓口、保険ショップ、FP、保険代理店・・・)は、こちらの希望をはっきり表明しないと、販売手数料の高い商品を勧めてきます。
勧められるがままに加入するのではなく、見積もりを比較して、ご自分にとってベストな商品を選んでください。

保険ショップをお勧めするのは、取り扱える商品数の多さゆえ

全国チェーンの保険ショップをお勧めする理由は、単純明快です。

お勧めできるすべての医療保険を、一つの店舗で取り扱っています。お近くの店舗に行けば、お勧めの医療保険の見積もりを、一気に比較できます。

保険ショップと一口に言っても、チェーンによって、取り扱うことのできる保険会社数は異なります。
でも、このサイトでお勧めしている医療保険を、すべてのチェーンが取り扱っています。
ということは、予約して訪問すれば、見積書を一通り入手できます。保険ショップ以外では、こうはいきません。

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 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。