長期低迷の朝日生命が心機一転して放った、医療保険スマイルシリーズ。意欲作です。

朝日生命は、明治21年設立の歴史のある生命保険会社です。しかし、長らく低迷が続き、総資産では中の下という規模になっています。
しかし、だからこそ、思い切った手を打つこともできます。

他の伝統ある国内生保は、自社ではこれまで通り営業職員による販売を続けながら、関連会社を作って、保険ショップや金融機関の窓口販売向けの商品を供給しています。

それに対して朝日生命は、朝日生命ブランドのままで、保険ショップや金融機関の窓口販売向けの商品を供給し始めました。思い切った販売戦略です。

その代表が、医療保険の"スマイルシリーズ"です。
競争力のある充実した保障を、手ごろな保険料で提供する、意欲的なシリーズです。

スマイルシリーズ

スマイルシリーズには、以下の4つの商品があります。

スマイルメディカルネクスト 入院給付金を中心とした医療保険。『スマイルメディカルネクスト』と『スマイルレディ』は、実質的に同じ商品。
スマイルレディ
スマイルメディカルワイド 持病や既往症のある人向けの医療保険
スマイルセブン がんを含む七大疾病に、最高500万円までの一時金で対策できる。

『スマイルメディカルネクスト』には、女性入院特約が用意されています。『スマイルメディカルネクスト』にこの特約を付加すると、『スマイルレディ』が出来上がります。

つまり、『スマイルレディ』は実質的には『スマイルメディカルネクスト』と同じ商品です。

スマイルメディカルワイド『スマイルセブン』は、それぞれ別にページを設けて説明しています。

以下では、『スマイルメディカルネクスト』と『スマイルレディ』について、踏み込んでご案内します。


朝日生命『スマイルメディカルネクスト』の特徴を、ポイントを絞ってまとめました。

『スマイルメディカルネクスト』と『スマイルレディ』の特徴をご案内します。

この2つは実質的な同じ商品なので、商品名の表記は『スマイルメディカルネクスト』に統一します。

3パターンの一時金から選べる

医療保険のメインの保障は、入院給付金です。入院日数に応じて、給付金の金額が決まります。

近年、医療技術の発達により、大きな手術・治療でも、入院期間が年々短くなっています。
そのために、入院給付金だけでは、不安になるケースが増えつつあります(特に、入院給付金日額5,000円以下の場合)。

そんなときに心強いのが、一時金でもらえる給付金です。入院給付金より早いタイミングで、まとまった金額がもらえるので、使い勝手が良いです。

朝日生命『スマイルメディカルネクスト』は、以下の3種類の一時金を用意しています。

  • 入院一時金(入院したらもらえる)
  • 手術給付金・放射線治療給付金(手術または放射線治療でもらえる)
  • 7大疾病初回一時金(7大疾病にかかったらもらえる)

競合他社より選択肢が多いです。

保障内容をきめ細かく設定できる

主契約と特約を合わせた、保障の種類は並み程度ですが、その一つ一つを細かく設定できます。

たとえば、入院給付金の日額は3,000~10,000円の範囲で、入院一時金(医療費充当給付金)の金額を6段階で、7大疾病初回一時金の金額を20~500万円の範囲で指定できます。

また、保険料の払込期間は、「60歳まで」から「終身払込」まで、6段階の選択肢が用意されています。

選択肢が多いと、迷う原因にもなってしまいます。
しかし、専門家に相談しながら保障内容を詰めていけば、保障内容と保険料の両面で、納得のいく買い物ができそうです。

長期入院に標準で対応

入院給付金には、1入院あたり60日までという制約が設けられています。この点は、他社と同じです。

ただし、入院I型を選ぶと、7大生活習慣病の入院で日数無制限に、特定の精神疾患による入院で120日までの保障に、延長されます。

特定の精神疾患とは、統合失調症、躁うつ病、アルツハイマー型認知症などです。これらの病気は、120日までの保障でも心もとないので、やや中途半端ですが・・・

入院II型を選ぶと、がんによる入院のときのみ、日数無制限の保障になります。こっちがシンプルなプランということになります。

カタカナ生保・損保系生保の中でも保険料は安い

できるだけシンプルな保障内容で、他社と保険料を比べました。比較したのは、売上No.1のアフラックと、有力な損保系生保東京海上日動あんしん生命の医療保険です。

入院給付金日額5,000円の、男性の月払い保険料です。保障は終身で、保険料の払込期間は60歳までです。

30歳 40歳 50歳
朝日生命 1,845 3,265 7,495
アフラック 2,295 3,775 8,780
東京海上日動あんしん生命 1,965 3,285 7,255

東京海上日動あんしん生命『メディカルKit NEO』は、充実保障がウリの医療保険ですが、シンプルな保障にすると、保険料がとても安くなります。

朝日生命『スマイルメディカルネクスト』の保険料は、それと同じか、やや安い水準です。

カタカナ生保・損保系生保と比べても、保険料の安い医療保険です。

特約は一通りのものがそろっている

特約・特則として用意されているのは、下の4つです。この数はかなり少ないです。

  • 保険料払込免除特則
  • 7大疾病初回一時金特約
  • 先進医療特約
  • 女性入院特約

ただし、上でご説明したように、一時金の出る保障の品ぞろえが充実しているので、それらを組み合わせれば、手薄になることはないはず。


朝日生命は、医療保険・がん保険の分野で、急速に売り上げを伸ばしています。

朝日生命は、上に書いた通り、総資産や個人保険の売り上げ全体を見ると、低調です。

しかし、医療保険やがん保険などの第3分野と呼ばれる保険ジャンルでは、好調です。
グラフは、2015年度の第3分野の売上高のランキングです。

平成27年度の第3分野新契約年換算保険料のランキング

朝日生命は9位とまずまずの順位です。そして、前年と比べて、3割以上売り上げを伸ばしています。これは、グラフの中の保険会社の中で、もっとも高い伸び率です。

ソルベンシー・マージン比率と格付け

朝日生命のソルベンシー・マージン比率と格付けは、以下のようになっています。

ソルベンシー・マージン比率・・・691.5%(2016年3月)
格付け・・・BB(格付投資情報センター)、BB-(JCR)

ソルベンシー・マージン比率は、高くはありませんが、まずまず安心できる水準です。

格付けは、2社ともBBです。これは、当面の不安材料があるわけではないが、長期的に確実とは言いえない、という評価になります。
この点が、朝日生命を選ぶときの、懸念材料になります。

ただし、朝日生命のバックにはみずほ銀行がいるので、仮に将来経営が傾いたとしても、加入者が大きな不利益を被る事態は、想像しにくいです。


朝日生命『スマイルメディカルネクスト』と比較していただきたい医療保険です。

朝日生命『スマイルメディカルネクスト』をご検討中の方、すでに加入している方に、比較していただきたい医療保険をご案内します。

東京海上日動あんしん生命『メディカルKit NEO』

東京海上日動あんしん生命『メディカルKit NEO』は、現時点でもっとも厚い保障と設計の自由度を目指した医療保険です。

短期入院を手厚くする特約も用意されています。しかも、朝日生命の5日未満の入院に対して、『メディカルKit NEO』は10日未満の入院を手厚く保障します(一律10日分の入院給付金)。

特約の数は多くて、しかも一つ一つに厚みがあります。
重大疾病のときに一時金が出る特約にしても、朝日生命を含む他社は三大疾病を対象にしていますが、『メディカルKit NEO』は6つの疾病に枠を広げています。
また、他社ではあまり見ない、治療中の生活費をカバーする特約も用意されています。

もっとも、保障に厚みがあれば、それだけ保険料は高くなりがちです。
主契約と特約を組み合わせたときに、どちらがオトクに感じられるかは、実際に見積もりを比較して、ご判断ください。

ネオファースト生命『ネオdeいりょう』

伝統的な国内大手生保、第一生命の関連会社ネオファースト生命の医療保険です。

保障内容をシンプルにしながら、保障内容の細かな設定を可能にしているところは、朝日生命『スマイルメディカルネクスト』に似ています。

『ネオdeいりょう』の最大の特長は、非喫煙で健康体の人に保険料割引がある点です(健康保険料率)。
ありそうで、医療保険では珍しいです。

また、第一生命と朝日生命を比べると、安心感では第一生命が上回ります。

メディケア生命『メディフィットA』

伝統的な国内大手生保、住友生命の関連会社メディケア生命の医療保険です。

『メディフィットA』は、もとはシンプルで保険料の安い商品でしたが、最近商品内容が見直され、短期入院にも長期入院にも強い、充実志向の商品に衣替えしました。
ただ、充実した保障内容のわりには、保険料は安くなります。

また、朝日生命と住友生命を比べると、安心感では住友生命が上回ります。


専門家に相談しながら、主要な医療保険の見積もりを実際に比較できるのは、保険ショップです。

医療保険にいったん加入したら、数十年にわたって継続する可能性があります。それだけに選択を誤ったら損害は大きくなります。納得して選んでいただきたいです。

医療保険を検討するときは、家計や公的制度や税金や医療などの知識が必要になります。専門家を使って疑問を解消しながら、おもな商品の見積もりを比較して、もっとも自分に合ったものを選びたいです。

また、保険を販売する人たち(保険会社のセールス、金融機関の窓口、保険ショップ、FP、保険代理店・・・)は、こちらの希望をはっきり表明しないと、販売手数料の高い商品を勧めてきます。
勧められるがままに加入するのではなく、見積もりを比較して、ご自分にとってベストな商品を選んでください。

保険ショップをお勧めするのは、取り扱える商品数の多さゆえ

全国チェーンの保険ショップをお勧めする理由は、単純明快です。

お勧めできるすべての医療保険を、一つの店舗で取り扱っています。お近くの店舗に行けば、お勧めの医療保険の見積もりを、一気に比較できます。

保険ショップと一口に言っても、チェーンによって、取り扱うことのできる保険会社数は異なります。
でも、このサイトでお勧めしている医療保険を、すべてのチェーンが取り扱っています。
ということは、予約して訪問すれば、見積書を一通り入手できます。保険ショップ以外では、こうはいきません。

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 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。