『ちゃんと応える医療保険やさしいEVER』は、持病など健康に不安がある人のための医療保険です。

健康なうちは、保険の必要性を感じなかったかもしれません。 それが、健康に不安を覚えるようになって、保険のことが気になり始める、ということがあります。

検討に先立って、いろいろ心配になると思います。

  • 自分の健康状態で保険に加入できるのか?
  • 加入できるとして、保険料はいくらぐらいになるのか?
  • 保障にいろいろ制限があるのではないか?

などなど心配になってしまうかもしれません。

多くの保険会社が、引受基準緩和型医療保険を販売

そんな人たちのために、多くの保険会社が、引受基準緩和型医療保険を販売しています。

持病や既往症(今は治っているが、以前重い病気にかかった)がある人向けに、加入の基準が緩和された医療保険です。

ただし、一般の医療保険より、保険料は高めになっています。保険会社にとっては、給付金を支払う危険性が高くなるので、保険料を高くするのは仕方がありません。

気がかりなのは、わたしたちにメリットがあるのか?ということです。

医療保険売上No.1 アフラックの引受基準緩和型医療保険

日本国内で、医療保険の売上No.1のアフラック(インシュアランス生命保険統計号 平成28年版)も、引受基準緩和型医療保険を販売しています。それが、『ちゃんと応える医療保険やさしいEVER』です。

この商品は頼りにできる医療保険なのか?
加入の基準、保障内容、保険料を、以下でチェックしていきます。


『ちゃんと応える医療保険やさしいEVER』には、誰でも入れるわけではありません。

『ちゃんと応える医療保険やさしいEVER』は、加入を認める条件を緩和していますが、無条件にしているわけではありません。

というか、加入の条件はわりと細かく指定されています。

『ちゃんと応える医療保険やさしいEVER』に申し込める条件

『ちゃんと応える医療保険やさしいEVER』に申し込める条件は以下です。加入できる条件ではなく、申込できる条件です。

現在入院中ではない

さすがに、現在入院中だと、断られてしまいます。通院中というのは、申込できます。

1年以内に、入院・手術・先進医療・検査を勧められたことがない

1年以内に入院・手術・先進医療・検査を勧められた後、治療を受けて、すでに治っている場合は、これに当てはまりません。

また、入院は、正常分娩のための入院を除きます(正常分娩は、病気ではないので)。

ここでの検査とは、健康診断や人間ドックなどで病気の可能性を指摘され、その診断をはっきりさせるための再検査や精密検査のことです。

2年以内に、次の病気で入院したことが無い

  • 糖尿病(高血糖や糖尿病の疑いを含む)
  • 脳卒中(くも膜下出血、脳出血、脳内出血、脳梗塞等)
  • 心筋こうそく
  • 狭心症
  • 不整脈
  • 気管支ぜんそく
  • 慢性気管支炎
  • 慢性肝炎(慢性C型肝炎、慢性B型肝炎を含む)
  • かいよう性大腸炎
  • クローン病
  • リウマチ
  • こうげん病
  • うつ病
  • 神経症
  • パニック障害
  • 不眠症

こうげん病とは、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、リウマチ熱、多発性筋炎・皮膚筋炎、強皮症、結節性多発動脈炎・結節性動脈周囲炎をいいます。

5年以内に、次の病気で医師の診察・検査・治療・投薬を受けてことが無い

  • 糖尿病の合併症(網膜症・眼底出血、腎症、下腿皮膚かいよう・えそに限る)
  • がん(上皮内がんを除く)
  • 心臓病・動脈の疾患(心筋梗塞、狭心症、不整脈、脳動脈瘤を除く)
  • 慢性腎不全(透析をうけた場合)
  • 慢性の呼吸器の不全(酸素療法をうけた場合)
  • 肺気腫
  • 肺線維症
  • 肝硬変
  • 脳・神経の病気や異常
  • 認知症
  • アルコール・薬物依存症
  • そう病
  • そううつ病
  • 統合失調症
  • その他の精神の病気や異常(うつ病、神経症、パニック障害、不眠症 およびこれら4つの病気の症状として現れたうつ状態を除く)
  • 免疫不全症
  • 原発性筋障害
引受基準緩和と言いながら、条件はけっこう厳しいです。

保障は、一般の医療保険と同等レベル

『ちゃんと応える医療保険やさしいEVER』の保障内容を、同社の一般向けの商品『ちゃんと応える医療保険EVER』と比較しました。

下線が、保障の違うところです。

入院給付金額
EVER 5,000円または10,000円
やさしいEVER 上と同じ。ただし、加入後1年以内は半額
5日未満の入院
EVER 一律5日分の入院給付金
やさしいEVER 日数分の入院給付金
日帰り入院
EVER 5日分の入院給付金
やさしいEVER 保障の対象外
手術給付金
EVER 重大手術20万円、入院中の手術5万円、通院の手術2.5万円
やさしいEVER 入院中の手術5万円、通院の手術2.5万円。加入後1年以内は半額
放射線治療給付金
EVER 1回につき5万円。
やさしいEVER 上と同じ。ただし、加入後1年以内は半額
通院給付金
EVER 入院給付金と同額
やさしいEVER 入院給付金の60%加入後1年以内は半額

どの給付金も、加入後1年以内は、契約の金額の半額になります。

その他にも、細かな違いはありますが、『ちゃんと応える医療保険EVER』が手厚くしている部分を、並みレベルにグレードダウンしている、という印象です。

よって、『ちゃんと応える医療保険やさしいEVER』の保障に、不安を覚えることはありません。


保険料はそれなりに高くなります。保険に入るのが損か得かを、納得して決めてください。

引受基準緩和型の医療保険は、確実に保険料が高くなります。『ちゃんと応える医療保険やさしいEVER』の場合は、どの程度高くなるのでしょう。

アフラックの、一般的な医療保険との、保険料比較

入院給付金5,000円、1入院あたり60日までの保障、通院保障付加での、女性の月々の保険料です。 特約を付けると、価格差はもっと広くなります。

EVER やさしい
EVER
40歳 2,230円 4,181円
50歳 3,310円 4,805円
60歳 4,955円 5,915円

40歳の保険料の差は1,951円と大きいですが、年齢が上がるにつれて、差が縮んでいきます。

生涯に払う保険料は、200万円前後

上の保険料で『ちゃんと応える医療保険やさしいEVER』に加入して、平均寿命の87歳まで生きたときの、保険料総額は下のようになります。

加入年齢 生涯の保険料総計
40歳加入 2,358,084円
50歳加入 2,133,420円
60歳加入 1,916,460円

平均寿命まで生きたとして、保険料総額は200万円前後です。この金額をどうとらえるか、というのがポイントです。

損か得かを判断するポイント

保険料の総額が200万円前後になるのなら、生涯にかかる入院費用がそれより少なければ、加入しない方が良かった、ということになるかもしれません。

ちなみに、70歳以上の人が、高額療養費制度を使いながら、入院費用で200万円を使うには、合計して45ヵ月(3年9ヵ月)入院しなければなりません。あり得ない数字ではありませんが、けっこう長いです。

長さだけでなく、タイミングも考えなければなりません。 もし、医療保険ではなく、積立預金などで将来の入院費用を準備するとします。その場合、すぐにはお金は貯まりません。

医療保険なら、いつ入院しても、約束された入院給付金や手術給付金が出ます。しかし、預貯金だと、そのときに貯まっている分しか使えません。

いつ入院することになって、どのくらいの金額がかかるかは、そのときにならないと分かりません。預貯金にそんなに余裕がない、という見通しなら、保険の方が安心感は大きいです。

最終的な判断は、それぞれの世帯のお金の状況や、どんな不安をお持ちかによって、変わります。


『ちゃんと応える医療保険やさしいEVER』と比較していただきたい医療保険をご案内します。

現在では、複数の保険会社が、『ちゃんと応える医療保険やさしいEVER』と同じ引受基準緩和型医療保険を販売しています。

その中から、比較していただきたい商品をご案内します。

朝日生命『スマイルメディカルワイド』

朝日生命が、保険代理店、保険ショップ、金融機関向けに供給している医療保険『スマイルメディカル』シリーズの、引受基準緩和型です。

もちろん、保険料は、アフラックなどと同じく割安な設定になっています。というか、むしろ、カタカナ生保・損保系生保と比べても、がんばった価格設定になっています。 『スマイルメディカルワイド』は、保障内容の組み方によっては、業界トップクラスの安さになります。

この商品の保険料以外の魅力は、他社に比べて、加入を引き受けるための基準が緩やかであること。既往症や治療歴については、過去2年分のみの告知でOKです。

たとえば、5年前にがんの手術を受けていたとしても、その後問題が無ければ、申込できます(すんなり加入できるとは限りませんが・・・)。

オリックス生命『新CURE Support(キュア・サポート)』

オリックス生命の人気の医療保険『新CURE』の引受基準緩和型です。

『新CURE』は、三大疾病を含む七大生活習慣病で入院したときに、保障日数を延長する機能が、標準で組み込まれています。
これに対して、『新CURE Support(キュア・サポート)』では、この機能を付けるか選択できます。

保険料が高くなりやすい引受基準緩和型医療保険には、実用的な仕組みです。

保障日数を延長する機能を付加しない基本プランだと、保険料はそこそこ安くなります。

ネオファースト生命『ネオdeいりょう健康プロモート』

ネオファースト生命の名前を聞かれたことが無いかもしれません。まだ設立から短い会社ですが、第一生命グループ100%の保険会社です。

その商品は、アフラックなどと同じく、保険代理店、保険ショップ、金融機関などで販売されており、保険料は割安です。

『ネオdeいりょう健康プロモート』の魅力は、以下の2点です。

  • 健康割引特則が設けられている。
  • 加入から1年間の、給付金削減がない。

健康体割引は

そもそも医療保険でも珍しいですが、ネオファースト生命は引受基準緩和型でも健康体割引を実現しています。
割引が適用になれば、業界トップレベルの安さになります。

もちろん、割引になるには、条件をクリアしなければなりません。
その条件とは、契約日から5年間で、この医療保険から入院給付金をもらった入院日数が、病気入院、ケガ入院とも5日未満、というものです。

加入から1年間の給付金削減は

ほとんどの引受基準緩和型医療保険で実施されています。たいていは、加入から1年以内に限り、給付金の金額が半減されます。
ところが、『ネオdeいりょう健康プロモート』には、その削減期間がありません。

メットライフ生命『フレキシィ ゴールドS』

メットライフ生命の医療保険『フレキシィS』の、引受基準緩和型です。

2017年7月に商品名を改め、競争力の高い商品になりました。特に注目したいのは、以下の点です。

  • 申込の健康基準が、緩和され、入りやすくなった(入院歴や手術歴は、過去1年以内)。
  • 加入から1年間も、給付金は満額もらえる。

引受基準緩和型のほとんどは、加入から1年間は、給付金が50%に減額されます。『フレキシィ ゴールドS』は、それを取っ払いました。

また、通院特約が用意されています。保障されるのは、退院後180日以内の通院です。
通院特約のある引受基準緩和型は少ないので、通院特約に興味をお持ちの人には、貴重な存在です。


専門家に相談しながら、主要な医療保険の見積もりを実際に比較できるのは、保険ショップです。

医療保険にいったん加入したら、数十年にわたって継続する可能性があります。それだけに選択を誤ったら損害は大きくなります。納得して選んでいただきたいです。

医療保険を検討するときは、家計や公的制度や税金や医療などの知識が必要になります。専門家を使って疑問を解消しながら、おもな商品の見積もりを比較して、もっとも自分に合ったものを選びたいです。

また、保険を販売する人たち(保険会社のセールス、金融機関の窓口、保険ショップ、FP、保険代理店・・・)は、こちらの希望をはっきり表明しないと、販売手数料の高い商品を勧めてきます。
勧められるがままに加入するのではなく、見積もりを比較して、ご自分にとってベストな商品を選んでください。

保険ショップをお勧めするのは、取り扱える商品数の多さゆえ

全国チェーンの保険ショップをお勧めする理由は、単純明快です。

お勧めできるすべての医療保険を、一つの店舗で取り扱っています。お近くの店舗に行けば、お勧めの医療保険の見積もりを、一気に比較できます。

保険ショップと一口に言っても、チェーンによって、取り扱うことのできる保険会社数は異なります。
でも、このサイトでお勧めしている医療保険を、すべてのチェーンが取り扱っています。
ということは、予約して訪問すれば、見積書を一通り入手できます。保険ショップ以外では、こうはいきません。

お近くの全国チェーンの保険ショップをご存知でしょうか。
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 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。