正常分娩は、病気ではないので、健康保険は適用されません。10割負担になります。もちろん、医療保険も使えません。

正常分娩、つまりふつうに順調な出産は、病気とはみなされません。よって、健康保険などの公的医療保険は適用されません。実費全額を病院・診療所に支払わなければなりません。

もちろん、医療保険でも同じ扱いになります。医療保険からお金は出ません。

そのかわりに、健康保険などの公的医療保険から、子ども一人につき42万円を、出産一時金としてもらうことができます(出産で利用する施設によっては40.4万円)。
それで足らない分が、自己負担ということになります。

そもそも、出産費用はどのくらいの金額になるのか、調べました。
厚生労働省『出産育児一時金の見直しについて』(平成26年7月)から、都道府県ごとの平均金額を抜き出しました。

北海道 427,536
青森県 424,054
岩手県 450,152
宮城県 513,764
秋田県 439,574
山形県 486,012
福島県 461,714
茨城県 496,897
栃木県 525,763
群馬県 492,802
埼玉県 511,750
千葉県 492,400
東京都 586,146
神奈川県 534,153
新潟県 486,386
富山県 457,650
石川県 456,037
福井県 453,697
山梨県 477,026
長野県 492,076
岐阜県 474,691
静岡県 481,314
愛知県 497,657
三重県 489,252
滋賀県 471,587
京都府 472,706
大阪府 492,944
兵庫県 492,866
奈良県 479,864
和歌山県 443,955
鳥取県 399,501
島根県 453,170
岡山県 479,016
広島県 475,611
山口県 426,973
徳島県 457,491
香川県 434,345
愛媛県 441,567
高知県 415,006
福岡県 459,253
佐賀県 430,352
長崎県 446,221
熊本県 411,449
大分県 422,215
宮崎県 420,879
鹿児島県 426,711
沖縄県 414,548
全国 486,376

なお、入院日数は、全都道府県が6~7日でした。


出産で、医療保険が役に立つのは、異常分娩(トラブルのある出産)のときです。このときは、病気として、健康保険の適用もあります。

残念ながら、出産が順調に進まなかったとき、トラブルがあったときは、病気と同じように、健康保険など公的医療保険の適用を受けることができ、医療保険から給付金(入院給付金と手術給付金)を受け取ることができます。

異常分娩の費用
  • 健康保険から出産育児一時金42万円。
  • 健康保険の高額療養費制度
  • 医療保険の入院給付金・手術給付金。
赤ちゃんに障害があったとき 正常分娩、異常分娩に関係なく、産科医療補償制度による支援を受けられる。

産科医療補償制度は、病院・診療所・助産所が加入する制度です。加入している施設で出産すれば、この制度の支援を受けることができます。
2015年9月時点で、全国の病院・診療所・助産所の加入率は99.9%だそうです(公益財団法人日本医療機能評価機構のホームページより)。

異常分娩(トラブルのある出産)の入院費用

主な異常分娩の平均入院日数を厚生労働省『患者調査』(平成26年)、1日あたりの医療費を厚生労働省『医療給付実態調査』(平成26年)から抜き出しました。
医療費は、自己負担額ではなく実費です。よって、実際に負担するのは、この金額の一部(3割とか)です。

平均入院日数 1日あたり医療費
流産 3.2 63,322
妊娠高血圧症候群 11 48,905
その他の異常分娩 11.6 34,054
妊娠及び胎児発育の障害 22.2 66,414

症状によって日数はいろいろですが、出産育児一時金と高額療養費制度を組み合わせれば、だいたい乗り切れそうです。


出産のときに、新生児に治療費がかかったときは、健康保険の適用を受けることができます。一方、医療保険からは、お金は出ません。

出産のときに、赤ちゃんの健康状態に問題があって、医療費がかかることも心配です。

健康保険など公的医療保険

生まれたばかりの赤ちゃんは、健康保険など公的医療保険に入っていません。加入手続きをすると、以下のようなサポートを受けることができます。

  • 医療費の自己負担割合は2割。
  • 高額になったときは高額療養費制度の適用。
  • 乳幼児医療費助成(お住まいの地域=自治体によって異なります)。

健康保険など公的医療保険の加入手続きが、退院に間に合わないときは、いったん治療費全額を自己負担することになるかもしれません。
そうなったときは、加入手続きが終わってから、払い過ぎていた金額がもどってきます。

ただし、病院・診療所によっては、健康保険などに加入手続き中であることを証明する書類があれば、治療費の支払いについて、柔軟に対応してくれます。

医療保険や学資保険は、出産時の治療には使えない

親がどこかの保険会社の医療保険に加入していても、新生児の治療には使えません。
また、わたしの知る限り、生まれる前の胎児の段階で、医療保険に加入することもできません。

一方、学資保険(こども保険)の中に、医療特約を付けることができて、なおかつ出生前から加入できるものがあります。ただし、医療特約に限っては、出生後にしか付けられなくなっています。つまり、出産にともなう治療費には使えません。


帝王切開の割合は増加中です。5人に1人が、帝王切開による出産をしている計算になります。

グラフは、厚生労働省『医療施設調査』(平成26年)をもとに作成した、医療機関別の帝王切開の割合の推移です。

病院と診療所の違いは、ベッド数などの規模による違いです。

一般病院と診療所を合わせると、4~5人に1人くらいの割合で、帝王切開をおこなっている計算になります。

高齢出産とか、不妊治療による双子など多胎妊娠とか、増加の原因はいろいろと考えられます。
いずれにしても、医療技術の進歩により、帝王切開による出産の安全性は高くなっています。通常分娩にリスクがあれば、安全を重視して、帝王切開を選ぶケースが増えているそうです。

帝王切開は、もちろん医療保険の保障範囲です。
ゆくゆく医療保険に加入するつもりがあるなら、これがいいキッカケかもしれません。


妊娠・出産のための、お母さんの医療保険、生まれてくる子どもの学資保険をお考えなら、早め早めに動きましょう。

お母さんの医療保険は、妊娠前に加入する

医療保険を、出産で有効活用するなら、妊娠前に加入しましょう。そろそろ子どもをもうけよう、とご夫婦で決められたタイミングが最適です。

というのは、妊娠中でも入ることのできる医療保険はあります。しかし、加入できたとしても、肝心の妊娠や出産による治療が、一定期間保障から外されたり、保険金が割高になってしまいます。
健康状態の悪い人が医療保険に加入しにくくなるのと、同じ仕組みです。

この記事をお読みいただいている方で、すでに妊娠されている場合は、保険以外の手段で、資金のめどを立てることを考えましょう。
異常分娩でも、よほどこじらせなければ、自己負担額は、たいてい9万円未満におさまります(高額療養費制度を使うことが前提です)。

子どもの学資保険は、妊娠中にじっくりと検討

低金利時代なので、学資保険の利回りだって、高くはありません。

それでも、利回りの良い学資保険であれば、払い込んだ保険料が、18~22年の間に1割くらい増えてもどってきます。堅実な長期の貯蓄としては、他の金融商品より優秀です。
生命保険会社にとって、学資保険は、新しい顧客と出会うきっかけになりやすい商品です。それだけに、利回りをがんばっています(保険会社によりますが)。

子どもの教育費の準備ということにこだわらず、子どもがいるからこそ使える堅実な貯蓄として、オススメします。

ただ、子どもが生まれてしまうと、日々の生活が忙しくなって、各保険会社の見積もりを集めて、利回りを比較する、などという時間をとりにくくなります。
時間的にゆとりのある妊娠中に、生まれてくるお子様のことを考えながら、学資保険の比較検討をされてはいかがでしょうか。

ちなみに、出生前でも加入できる学資保険はあります。もちろん、生まれる前に加入する学資保険を決めておいて、加入手続きは出産後でも良いと思います。


専門家に相談しながら、主要な医療保険の見積もりを実際に比較できるのは、保険ショップです。

医療保険にいったん加入したら、10年以上継続する可能性があります。それだけに選択を誤ったら損害は大きくなります。納得して選んでいただきたいです。

医療保険を検討するときは、家計や公的制度や税金や医療などの知識が必要になります。専門家を使って疑問を解消しながら、おもな商品の見積もりを比較して、もっとも自分に合ったものを選びたいです。

また、保険を販売する人たち(保険会社のセールス、金融機関の窓口、保険ショップ、FP、保険代理店・・・)は、こちらの希望をはっきり表明しないと、販売手数料の高い商品を勧めてきます。
勧められるがままに加入するのではなく、見積もりを比較して、ご自分にとってベストな商品を選んでください。

保険ショップをお勧めするのは、取り扱える商品数の多さゆえ

全国チェーンの保険ショップをお勧めする理由は、単純明快です。

お勧めできるすべての医療保険を、一つの店舗で取り扱っています。お近くの店舗に行けば、お勧めの医療保険の見積もりを、一気に比較できます。

保険ショップと一口に言っても、チェーンによって、取り扱うことのできる保険会社数は異なります。
でも、このサイトでお勧めしている医療保険を、すべてのチェーンが取り扱っています。
ということは、予約して訪問すれば、見積書を一通り入手できます。保険ショップ以外では、こうはいきません。

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統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。