医療保険を手厚くし過ぎるのは合理的ではありません。必要最小限の医療保険を、預貯金と上手に連携させましょう。

将来の医療費用を考えるとき、重病による長期の入院に、気を取られがちです。長期入院すると、まとまった出費が発生しますから、確かに心配ではあります。

しかし、現実に負担する医療費用の内訳を知ったら、そうも言っていられなくなります。

入院費用は、医療費用の一部でしかない

以下は、20歳以降、5歳ごとに、1年間に負担する医療費の内訳を表したグラフです。

医療に関する支出の年代別の内訳

このグラフから、いろいろなことが分かりますが、ここで重要なのは、以下の点です。

  • 70代前半までは、医療費用の半分以上が、健康保険の保険料。
  • 70代までは、入院費用より通院費用の方が、多くかかっている。

将来の医療費用の準備は、預貯金がメイン

保険会社が販売している医療保険は、入院保障のための保険です。「通院特約」が付いている医療保険は複数あります。しかし、入院前後の数ヵ月間の通院しか保障されません。

将来の医療保険のうち、半分以上を占める通院費用と健康保険料(後期高齢者医療制度)の負担では、医療保険はほとんど役に立ちません。
これらの費用は、預貯金などで準備する必要があります。

預貯金の弱点を補うために、医療保険を使う

預貯金は貯まるまでに時間がかかるし、タイミングが悪いと、必要なだけの金額を準備できないかもしれません。
特に入院は、突然起こって、短期間にまとまった出費が発生します。

そんなときのための医療保険です。医療保険なら、加入の手続きが完了したその日から、保険契約通りの医療保障を受けることができます。

預貯金による準備と医療保険の、役割の違いや得意不得意を頭において、上手に連携させてください。


医療保険の役割は、預貯金の不足を補うことと、そして使って減少した預貯金を補充すること。

預貯金メインで医療費用を準備する場合、次のような不安があります。

  • 預貯金が十分にたまる前に、入院することになったら、お金が足りなくなる。
  • 老後を迎えたときに、預貯金が十分な金額に達しないかもしれない。

預貯金がたまる前の入院

預貯金が必要な金額に達するまでには時間がかかります。
費用な金額に達する前に入院してしまうと、お金が足りないかもしれません。あるいは、入院費用を支払ったことで、預貯金を増やす計画が狂ってしまうかもしれません。

医療保険があれば、不足分を補い、減った資金を補充できます。

預貯金が不十分なときの穴埋め

上のグラフによると、65~89歳までに必要な総費用は400万円を超えます。もし、そのすべてを、老齢年金などの老後の収入でカバーできそうなら、医療保険は必要なさそうです。

もっとも、公的年金や健康保険制度(後期高齢者医療制度)が、今後変わってくかもしれないので、確実な予測は難しいかもしれません。

もしそこに不安があるなら、医療保険を使って、不安を緩和することができます。
年齢が高くなるほど、入院費用の割合が高くなるので、医療保険をかけていてよかったと思える機会は増えそうです。


できるだけムダを少なくして、安心感を持てる、医療保険のおすすめプランをご案内します。

預貯金による準備をメインとして、医療保険をその補強と考えるなら、医療保険にかけるお金は必要最小限にとどめたいです。

ただし、将来何が起こるかわからないので、何をもって必要最小限とするかは、難しいです。
ここでは、検討されるうえでヒントになるかもしれない考え方を、ご案内します。

ムダの少ない医療保険の入り方

お勧めする医療保険の入り方は、図に表すと、以下のようになります。

医療保険の合理的な入り方

ポイントを列記すると、以下のようになります。

  • 高額療養費の自己負担が大きく変わる70歳で保障を縮小。
  • 途中で保障を縮小するなら、保険料は終身払い込みがおトク。
  • 入院保障日数は60日までで可。ただし、120日までの方が望ましい。

以下で、いくつか補足説明します。

70歳からは入院費用の日額を減らせる

入院して、医療費が高額になったときには、高額療養費制度を使うと、自己負担を低くできます。
高額療養費制度は、ふつうの健康保険と同じく、年齢が上がると自己負担額が大幅に下がります。

現在の制度の仕組みだと、70歳のときに、大幅に自己負担が下がります。それで、70歳で医療保険の保障を小さくできます。

途中で保障を縮小するなら、保険料は終身払込で

保険料の払込方法には、期間を決めて払い込む方法(60歳まで、10年間など)と、終身払込とがあります。
期間を決めて払い込む方法を選ぶと、老後の出費を少なくすることができます。

ただし、70歳から保障を下げるつもりなら、終身払込の方が安全です。

たとえば、60歳までに保険料の払込を終了し、70歳のときに保障を下げたら、いくらかお金が保険会社から戻ってきます。しかし、昨今の医療保険は、もどる金額を低くしている商品が多いので、損になる可能性がけっこうあります。

終身払込にしていて、70歳で保障を下げたら、保険料も下がります。入院給付金日額を下げたら、下げた割合と同じくらいに、保険料も減ります。少なくとも、損をすることはありません。

専門家を活用しながら、最適な保障を

上でご案内したのは、国民平均くらいの入院をしたとき、入院費用の全額を医療保険でまかなうためのプランです。

すべての方にそのまま当てはめられるプランではありません。
現在の年齢や健康状態、預貯金の状況や今後の見通し、ご自分の健康に対する意識などによって、最善のプランは変化します。

専門家を活用しながら、ご自身にとって最善のプランをご検討ください。


医療保険の検討には、いろいろな専門知識が必要になります。専門家を上手に活用してください。

預貯金と医療保険を連動させるためには、老後資金を含めた将来の家計について考える必要があります。

また、医療保険の保障内容を判断するには、入院治療の期間や費用などの知識が必要になります。

素人が勉強して適切な判断を下すのは大変です。間違った判断をしてしまうと、もっと大変です。

保険や家計の専門家を上手に活用して、効率的に検討を進めましょう。

保険ショップをお勧めするのは、取り扱える商品数の多さゆえ

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 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。