医療保険は、数年後に新しい商品に入り直さないつもりで、加入しましょう。

雑誌やネットで、医療保険の入り方のガイドを読むと、数年後に別の商品に入り直すことを、当然のように語る記事にぶつかります。 そういうものなのでしょうか?

将来のりかえることを前提とするのは、素人考え

医療保険の保障内容は、その時代時代の医療技術に影響されます。たとえば、放射線治療を受けると、手術給付金と同じように、一時金が出る医療保険がいくつかあります。 これは、がんの治療で、放射線治療の実施が増加していることに対応するためでしょう。

医療保険の保障内容が、時代時代の影響を受けるなら、ときどき医療保険を見直して、常に最新の状態にしておきたくなります。 だからこそ、新しい商品に入り直すことが、当然のように語られているのでしょう。

しかし、そのようにアドバイスするのは、保険の素人です。注意しましょう。

他に乗り換えることを前提としてはいけない理由

医療保険には、以下の2つのような性質があります。

  • 加入する年齢が上がるほど、保険料は高くなる。
  • 健康状態が悪くなると、新しい保険に加入できない。 この2つの性質のために、将来新しい保険に切りかえられるとは限りません。

加入年齢による保険料の差を、例をあげてご覧いただきます。
アフラック『ちゃんと応える医療保険EVER』をモデルにして、加入年齢別の保険料を確認してください。女性の最小限の保障プランによる試算です。

年齢 月々の保険料 85歳までの
保険料総計
30歳 1,560 1,029,600
40歳 1,875 1,012,500
50歳 2,675 1,123,500
60歳 3,850 1,155,000

30歳と40歳では、保険料はそれほど上がりません。しかし、それ以降は、保険料の上がり方が大きくなっていきます。

いずれにしても、将来の入院を心配して医療保険に入るのなら、将来健康状態が衰えて、新しい医療保険に加入できなくなる危険も、念頭に置かなければなりません。

もちろん、将来に新しい保険に乗り換えたくなって、そのとき健康状態が良好であれば、乗り換えることに問題はありません。
ただ、加入を検討するときには、もしかしたら先々の乗り換えはできないかもしれない、という心づもりで臨んでいただきたいです。


将来、保険を見直さなくてもいいような、医療保険の選び方をしましょう。

医療保険の保障内容や商品を選ぶときは、将来、新しい商品に移行できない可能性を視野に入れておきたいです。 具体的に言うと、以下のように保険や特約には警戒が必要です。

治療方法を限定している医療保険は要注意

がん保険ほどではありませんが、医療保険にも、現在主流の医療技術に踏み込んだ保険や特約があります。

たとえば、がんのための特約の中には、治療法を指定されているものがあります。がんで手術、放射線治療、抗がん剤治療、温熱治療を受けるときに、保険金が出る、というように。 もし10年後に、この4つ以外の、効果的ながんの治療法が登場するとします。その新しい治療を受けると、特約からは保険金が出ません。

10年経過して、上の4つのがんの治療方法が廃れるとは考えにくいです。しかし、新しい治療方法には対応できない可能性が大きいです。

保険金を支払う条件などに、日数を指定している医療保険は要注意

たとえば、三大疾病で一時金が出る特約を、いろんな保険会社が提供しています。いくつかの医療保険では、心疾患と脳血管疾患について、20日以上の入院を、給付金の支払い条件にしています。

もし心疾患の医療技術が大幅に進歩して、10年後には、ほとんどの入院患者が2週間以内に退院できるようになるとします。そうなったら、一時金の特約をつけていても、心疾患のときに給付金をもらえる可能性は、薄くなってしまいます。 特約としての価値はダウンしますが、だからと言って、保険料を下げてくれるわけではありません。

保障される入院日数が他社より大幅に長い医療保険は要注意

現在の医療保険のほとんどは、入院1回あたり60日までか120日までの保障になっています。しかし、1入院あたりの保障日数をもっと長くしている医療保険もあります。180日、240日などです。

180日や240日がダメというわけではありません。ただ、入院日数は年々少しずつ短くなっています。10年、20年という幅では、けっこう短くなりそうです。 加入するときには、適度な入院日数を選んだつもりでも、年月とともに実態に合わなくなる危険があります。

もっとも、加入後に、いつでも1入院あたりの保障日数を短縮することはできます。


後で保障を小さくするのは簡単にできます。迷うなら、とりあえず厚い保障にしておきましょう。

現在の医療保険の保障内容を、途中から厚くすることができます。厚くすると、そのときから保険料はアップします。
逆に、保障を薄くすることもできます。

保険の内容を厚くするときは、新しい保険に乗り換えるときと同じく、保険会社から健康状態をチェックされます。チェックのときに不具合が見つかったら、保障を厚くできなくなったり、保険料が割り増しになります。

一方、途中から保障を薄くすることは、簡単にできます。書類の手続きだけで完結します。

ということは、加入を検討しているときに、保障内容について迷ったときは、保障を厚くするプランを選んだ方が安全です。 加入した後に考えが変わったときに、厚く変更するのは面倒だし、できないこともありえます。

保障を厚くするというのは、入院給付金日額を5,000円ではなく10,000円にしておくとか、1入院あたりの保障日数を60日ではなく120日にしておくとか・・・です。


専門家に相談しながら、主要な医療保険の見積もりを実際に比較できるのは、保険ショップです。

医療保険にいったん加入したら、数十年にわたって継続する可能性があります。それだけに選択を誤ったら損害は大きくなります。納得して選んでいただきたいです。

医療保険を検討するときは、家計や公的制度や税金や医療などの知識が必要になります。専門家を使って疑問を解消しながら、おもな商品の見積もりを比較して、もっとも自分に合ったものを選びたいです。

また、保険を販売する人たち(保険会社のセールス、金融機関の窓口、保険ショップ、FP、保険代理店・・・)は、こちらの希望をはっきり表明しないと、販売手数料の高い商品を勧めてきます。
勧められるがままに加入するのではなく、見積もりを比較して、ご自分にとってベストな商品を選んでください。

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 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。