医療保険は入院保障の保険です。生涯にかかる医療費の一部に過ぎません。預貯金とのバランスが大切です。

医療保険は、入院保障のための保険です。通院費用を保障することはあっても、ごく一部に限られます。

図は、50~80代で負担する医療を、入院費用、外来費用(=通院費用)、保険料(健康保険など公的医療制度の保険料)に分けたグラフです。厚生労働省『医療保険に関する基礎資料』をもとに作成しました。

入院費用(グラフの薄い青)の割合は、年齢が上がるにつれて大きくなっていきます。とは言え、80代ですら、医療費全体の中では、半分以下にとどまっています。

入院すると短期間にまとまった出費が生じます。仕事を長期間休むことになるかもしれません。通院に比べると、資金準備の緊急性が格段に高くなります。
だから、医療保険が入院保障を中心にしていることには、ちゃんとした理由があります。

それでも、金額の大きさで言うと、通院(外来)と保険料の方が明らかに多くなっています。将来のために医療保険を検討するなら、預貯金と保険料のバランスに注意する必要があります。


医療保険にムダなく加入するために、心にとめていただきたいことが2つあります。

預貯金と医療保険をバランスよく使い分けるのが理想です。しかし、将来の預貯金を正確に見通すことは困難です。預貯金と医療保険とのバランスをとることも、難しくなります。

となると、預貯金を圧迫することにならないように、医療保険の保険料をできるだけ安く抑えたいです。
医療保険の保険料をできるだけ安く抑えるために、やっておきたいことは、大きく2つあります。

保険料の安い医療保険を選ぶ

医療保険の、商品による保険料の差は、かなり大きくなっています。たとえば、35歳女性が、ほぼ同じ内容のシンプルなプランに加入したときの、月々の保険料を比べてみると・・・

住友生命
『ドクターGO』
月々3,145円
オリックス生命
『新キュア』
月々1,822円

別の比較もご覧いただきましょう。

明治安田生命
『メディカルスタイル』
月々6,677円
アフラック
『ちゃんと応える医療保険EVER』
月々3,949円

これだけの保険料の差があるので、見積もりを比較して、保険料の割安な医療保険を選ぶことが重要です。

必要最低限度の保障にする

預貯金があまったら、他の用途に回すことができます。しかし、保険を使わなければ、その分の保険料は掛け捨てたことになります。

保険は不測の入院に備えるためのものです。そして、人生何が起こるかわかりません。だからといって、不安に駆られて保障を大きくしてしまうと、保険料の掛け捨ても膨らみます。

よって、将来何が起きるかわからないなりに、使う可能性の高そうな保障に絞り込むことを、心がけていただきたいです。
具体的には、以下を参考になさってください。

  • 一時金が出る保障は、出る条件が厳しすぎなければ、使い勝手は良い。
  • 入院給付金(入院1日あたりの給付金)の金額を高くすると、保険料は高くなるけれど、いろいろなメリットはある。
  • 入院1回あたりで保障される日数を長くしても、ムダになることが多い。
  • 先進医療特約など保険料が安い特約は、使う可能性も低いので、結局損になりやすい。

20の医療保険を、オススメできる程度に応じて、3つのグループに仕訳しました。ぜひ参考にしてください。

上で、いくつか医療保険を選ぶための条件をあげました。
これらの条件に合う医療保険、合わない医療保険、そして微妙な医療保険があります。

検討対象から、除外した方がよい医療保険

保険料が明らかに割高なので、はじめから検討対象に加えない方が良いであろう医療保険です。

日本生命
『みらいのカタチ』
保険料が大幅に割高。
明治安田生命
『メディカルスタイルF』
保険料が大幅に割高。
第一生命
『メディカルエール』
保険料が大幅に割高。
住友生命
『ドクターGO』
保険料が大幅に割高。
三井生命
『セルフィット』『ベクトルX』
保険料が大幅に割高。
太陽生命
『保険組曲Best』
保険料が大幅に割高。
JA共済
『医療共済』
保険料が大幅に割高。
全労済
『こくみん共済』『総合医療共済』
保険料がやや割高。

全労済以外は、カタカナ生保・損保系生保に比べて、1.5~2倍の保険料の高さです。検討に加える必要は無いでしょう。

全労済は、カタカナ生保・損保系生保と比べて、そこまでの価格差はありませんが、しかし確実に高いです。

条件が合えば、検討対象に加えたい医療保険

必須とは思えない保障が主契約に盛り込まれていたり、クセがあって万人向けとは言いにくい医療保険です。
ただし、必ずしも悪い医療保険ではないので、保障内容がご自分のニーズに合えば、検討対象に加えてください。

アフラック
『ちゃんと応える医療保険EVER』
4日以内の短期入院に手厚く、そのぶん保険料が上がっています。
オリックス生命
『新CURE(キュア)』
入院保障は原則1回あたり60日までですが、自動的に、三大疾病は無制限、七大生活習慣病は120日までに延長されます。そのぶん保険料が上がっています。
東京海上日動あんしん生命
『メディカルKit R』
入院するかしないか、入院する時期によって、大きく損得が分かれてしまいます。独特の仕組みをわかっていない人には勧めにくい。
三井住友海上あいおい生命
『&LIFE 新医療保険Aプラス』
4日以内の短期入院に手厚く、そのぶん保険料が上がっています。
メディケア生命
『メディフィットA』
主契約での、三大疾病や七大生活習慣病による入院対策が、手厚くなっています。
都道府県民共済
『医療共済』
医療保障は、65歳以降だんだん薄くなり、平均寿命前後に消滅します。
大同生命
『総合医療保険Mタイプ』
経営者、個人事業主を想定して、入院給付金が高く設定されています。保険料も高くなりますが、経費で落とせます。

入院日数は年々短くなっています。また、重大疾病でも入院しないで治療できるケースは急速に増えています。
そんな中で、保障する入院日数を延ばして、その分保険料が高くなっている医療保険は、割高感があります。

また、4日以内の短期入院は多いのですが(入院全体の27.9%)、入院期間が短いということは、かかる費用も安くなります。保険料を多めに払ってまで、短期入院を手厚くする必要性があるかは、微妙なところです。

ここで取り上げた医療保険の多くは、保障を手厚くして、その分保険料を高くしています。ただ、その手厚さにありがたみを感じるかは、賛否が分かれそうです。

安心して検討対象に加えられる医療保険

それぞれ特徴はありますが、厚生労働省の統計などで、その意義を納得できる医療保険です。なおかつ、保障内容からして、保険料がお手頃な医療保険です。

FWD富士生命
『さいふにやさしい医療保険』
シンプルな構成で、安価な保険料を実現しています。ただし、特約は少ないです。
損保ジャパン日本興亜ひまわり生命
『新・健康のお守り』
きめ細かく設定できる入院給付金日額と1入院あたりの保障日数。さらに4段階の手術給付金と、多機能です。特約も豊富です。
チューリッヒ生命
『終身医療保険プレミアムDX』
入院1回あたり30日までの保障が選べるかと思えば、ストレス性疾病での365日までの保障も選べます。個性派ですが、実用性は高いです。
東京海上日動あんしん生命
『メディカルKit NEO』
保障設計の選択肢の広さはトップレベル。ただし、多機能すぎてとまどう危険はあります。
メットライフ生命
『フレキシィS』
放射線治療給付金と骨髄ドナー給付金が入っているものの、主契約はシンプル。特約が豊富に用意されています。

オススメの医療保険の保険料の差はわずか。年齢、性別、特約で優劣は入れかわります。見積もりをとって比較しましょう。

たくさんの医療保険が販売されています。上で、各社の医療保険を厳しくチェックしたつもりでも、ご覧のように6つが残ってしまいました。上の の表の中にも、ニーズの合う医療保険があるかもしれません。

おまけに、オススメの医療保険は、保険料の差がわずかしかありません。安さの優劣は、年齢、性別、特約付加などによって入れかわります。

候補となる商品数が多く、価格差が小さいとなると、個人が見積もりを集めてしっかり比較するのは大変です。
しかし、いったん加入したら、一生かかわることになるかもしれない医療保険です。テキトーな選び方はできません。

医療保険に加入する方法はいくつかありますが、全国チェーンの保険ショップを利用するのが、現状での選択肢の中では、ベストでしょう。

保険ショップをお勧めするのは、取り扱える商品数の多さゆえ

全国チェーンの保険ショップをお勧めする理由は、単純明快です。

お勧めできるすべての医療保険を、一つの店舗で取り扱っています。お近くの店舗に行けば、お勧めの医療保険の見積もりを、一気に比較できます。

保険ショップと一口に言っても、チェーンによって、取り扱うことのできる保険会社数は異なります。
でも、このサイトでお勧めしている医療保険を、すべてのチェーンが取り扱っています。
ということは、予約して訪問すれば、見積書を一通り入手できます。保険ショップ以外では、こうはいきません。

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 ご注意

統計データや保険の商品内容については、慎重に扱っていますが、古くなっていたり、誤りがあるかもしれません。保険の専門家に相談した上で、最終的に判断を下してください。